サンリオって凄い - SHOW BY ROCK!! のエンディングについて -
SHOW BY ROCK!! が好きです
念のためSHOW BY ROCK!! について説明しておくと、かのサンリオが展開するバンドをテーマにしたキャラクターコンテンツです。これまで、スマートフォン向けのゲームアプリに始まり、一期と二期に加えてその間に放送されたしょ〜と!! の3度のアニメ化を果たしています。
特徴としてはサンリオにしては珍しく青年、特にアニメやゲームが好きな青年をターゲットとしているところでしょうか。
トライクロニカなど男性バンドもありますので、要はオタク男女向けってことですね。
キャラクターはこんな感じ。
登場するバンドの一つ。中学生アイドルバンド、クリティクリスタのメンバー。
左から猫のロージアちゃん、オタマジャクシのジャクリンちゃん、牛のホルミーちゃん、ツキノワグマのツキノちゃん。
ゲーム上では基本的に「ミューモン」という動物をモチーフにした二頭身の姿でいるけど、こうして人の形にもなれる設定。
ところで、このホルミーちゃん良くないですか?
生徒会長を務める真面目な優等生キャラ。一日店員として客前に立つ慣れない仕事ということもあって、恥ずかしがりながらも懸命に手をふるその姿!
ぎこちない笑顔が愛おしい……
エンドクレジットから感じるサンリオの姿勢
紹介はこれくらいにしておいて、SHOW BY ROCK!! について凄いなと思ったこと。
それはアニメのエンディングにあります。
本編もそうでしたが、特にエンディングの3Dアニメは、その質感がねんどろいどが歌って踊ってはしゃいでいるようで、観ていて楽しくて好きです。
が、ここで書き留めておきたいのは、エンドクレジットについて。
アニメにはオープニング曲とエンディング曲があって、SHOW BY ROCK!! はバンドをテーマにしているので挿入歌もたくさんあります。
エンドクレジットにはそれぞれの曲名と歌手、作詞者、作曲者、編曲者がクレジットされるわけですが、SHOW BY ROCK!! を観ていておぉ! となったのはその書き方です。
歌手はもちろんのこと、作詞と作曲にもキャラクターの名前がクレジットされているんです。楽曲制作協力に書かれている方々が現実に作詞や作曲、編曲に携わっていますが、あくまで物語に沿ってキャラクターの名前を記述しているのを見つけたとき、嬉しくなったのを覚えています。
オープニングやエンディングはアニメと現実の境目にあって、そこに載るクレジットは作品の中に埋め込まれた唯一の現実的要素だと思います。
そこにおいてなお作品世界に則した表記を行い、キャラクターたちの暮らす世界を維持して守ろうとする工夫。
青年向けの深夜枠の作品とは言えども、それを徹底する姿勢。
このクレジットから、それらが伝わってきました。
こうした事を普通にできるのは、長く様々なキャラクターを扱ってきたサンリオだからこそなんだろうな。
他の作品だと記憶にある限り、『けいおん!』で同じようなクレジットがあったような。
本当にキャラクターが生きているような表記、好きです。